１ はじめに
コロナ感染がなかなかストンと落ち着いてくれません。米軍基地側も苦渋の決断を強いられており、今回の厚木基地の春のイベントも部内向けのものとして規模を縮小しての開催になってしまいました。とはいえ、開催を決心しただけでも大変なこと。まずは関係者の努力に敬意を表したいと思います。来年は晴れて公開イベントとなることを祈りつつ、イベントの様子を紹介したいと思います。
２ 基地の様子
一般公開なしですので、基地正門付近も大した混雑は生じていません。ちなみにこの日はイベント期間中は車両通行止めとなっており、このとおりブロックが置かれています。では中に入ってみましょう。
広々とした運動場にテントが立ち並びます。軍関係者や自衛隊員とその家族・友人のみですが、そこそこの人出です。
お店ではハンバーガーとスナックにドリンクで＄５。1＄=128円くらいですので、大体650円になるようです。まあお安いのでは？
お肉が大量に調理されています。パンも山積みです。
ドリンク類はこのとおり、日本にはない奴が。極彩色のゲータレード、超絶甘いアイスティー「ブリスク」、歯磨き粉の味？の「ルートビア―」など。
ハンバーガーは自分で味付けするシステム？のようです。
さて、これらは長蛇の列。今回はパスします。まあでも直火でガンガン焼いていますので、きっと美味しいと思います。
今回のイベントでは飛行場地区への道にデーンとヘリコプターが展示されています。まずはMH-60Sナイトホーク。比較的スッキリした機首部には唯一赤外線暗視装置(FLIR)のみが装備されています。
次いでこちら。MH-60Rシーホーク。FLIRが上向きに付いているのは、恐らく他の対潜水艦用の機器への干渉防止のためでしょうか。とにかく機首部が重装備で、重心位置はMH-60Sとは大違いだろうことが見て取れます。
飛行場地区に到着。今回の春のお祭りのために、岩国基地からF/A-18戦闘機が大挙やってきていました。これは圧巻！総勢14機も。
単座型F/A-18Eスーパーホーネット。すっきりした形態で美しいです。
関係者限定イベントだからという訳ではなく、一般に米軍のイベントでは、航空機に自由に触れることが多いです。こちらもチェーンバリケードなし。触り放題ですが、もちろん頭をぶつけても誰も責任をとってくれませんし、油がタレてきて汚れても自己責任。ここら辺の考え方が日米では大きく異なります。
航空機の脇のテントでは、各飛行隊毎に売店が。それぞれの部隊にちなんだグッズを売っています。このスカーフやアロハシャツは、基本的に搭乗員全員が購入するそうで、「長い航海中、金曜日に士気を上げるために飛行服の下に着たり、宴会やイベントでは全員がこれを着用して参加する。要するに団結の象徴。」とのことでした。
面白いワッペン。「昨年度の半年間の長期航海では、いつもは下船して息抜きができるのに、コロナの影響もあり、上陸が全部ダメになった。いやぁ～キツかったよ。これはそれを記念するジョークのワッペンだよ。」とのこと。大変ですね。
さて、飛行機や店を見て回ったところで、お腹が空いてきました。露店はさらに長蛇の列。諦めてファストフード店へと向かいます。
こちらが基地の購買部（NEX）。フードコートが入っています。
入口のマット。NEX＝Navy Exchangeの略になります。
フードコート内はまあまあの混雑ですが、何とか席は確保できそうです。お店はサブウェイ、フライドチキンのポパイ、メキシカンのタコベルにピザハットを加えての４店舗です。
３ お店の様子
大忙しの店員さんですが、列はそう長くはありません。部内向けイベントですので比較的空いていると言えるでしょう。
急ぎ腹ごしらえをするだけですので、メニューからコンボの＃１と＃２を選択。レギュラーサイズのタコス×３つとドリンクバーで各$6.35、800円強になります。円安の影響を受けてちょっと高額な気がします。双方の違いは外側がハードタイプがソフトタイプかの違いです。
注文を終えたら番号が呼ばれるのを待ちます。その間にドリンクを。日本になさげなものも多いようで、今回はミニッツメイドのレモネードにします。
程なくして番号が呼ばれました。まあ程良い大きさのタコスです。2名分です。
４ それでは堪能
まずはハードタイプ。クリスピーなトルティアにチーズや野菜、挽き肉が入っています。パリパリとした外側の食感が楽しめて、味もグーです。
こちらはソフトなトルティアの方。こちらはしっとりした生地がおいしくいただけます。野菜も多くて意外とさっぱりです。堪能しました。
５ おわりに
食事後、改めて飛行場地区で航空機を見学しました。今回のイベントでは飛行展示はありません・・・が！なんと遠巻きに駐機している海軍のCMV-22がエンジンスタートして飛んでいきました。これはラッキー！どうやら日本近海を遊弋している米空母「エーブラハム・リンカーン」へ日本の岸外務大臣と、エマニュエル駐日米大使を空輸する任務関連だったようです。
ウクライナ情勢が極めて気がかりですが、できれば彼ら米軍機が戦力発揮せずに、平和裏に解決されることを切に祈ります。
