1 はじめに
長い冬もそろそろ終わり。春の気配が感じられるようになりました。今日は3/17のSt. Patrick's Dayにちなんだテーマランチを堪能するためにCPO Club(下士官クラブ)を訪問したいと思います。
2 店の様子
正門から歩いてやってきましたCPO Club。幹部たる士官より下位に位置するため下士官と書くものの、英語ではChief Petty Officer。自衛隊で言う一般隊員に相当する若い水兵を束ねる上級軍曹です。ここは、本来はその上級軍曹のための施設ですが、レストラン営業自体は昨今は全員OK!を意味する「All Hands」向けと宣伝されています。
さてその手前の駐車場への道路は「Mahan St.」。世界中で海軍戦略を学ぶ者にとっては泣く子も黙る大御所アルフレッド・セイヤー・マハンの名前から取ったもの。
ここが入口です。早速入ってみます。
入ってすぐのディスプレイ。上級軍曹の制服が誇らしげに展示されています。
なかなか小奇麗にまとめられたホール。ここを右へと進みます。
ここが入口。係の方に人数を告げて案内してもらいます。
レストラン内はこんな感じ。今日はイベントにちなんでアイルランドの緑色が映えるテーブルデザインです。綺麗ですね。
3 料理を紹介
さてそれでは料理を見てみます。本日はアイルランドにキリスト教を伝えた聖人パトリックにちなんで、アイルランド風の料理がバフェ形式でふるまわれています。まずはクラムチャウダー。ん?これは普通のメニューでしょうか(笑)?
パンはこんな感じ。普通のディナーロールの他に、表面がゴツゴツしたパンも。これが噂のソーダブレッドでしょうか?イーストのかわりに重曹で膨らませたパンです。その奥にはインゲンの炒め物と、グリーンピースがふんだんに使われたピラフ。
こちらは左から鶏肉の煮物、ソーセージ、コーンビーフの煮物。
最後にデン!とアイルランド風ビーフシチュー。この日は14:00までのところ、残り時間わずかのタイミングで入店しましたが、このとおり、まだたっぷり残っています。
サラダ系はまあ普通でしょうか。
最後にデザート。これはアイルランド風というより純日本風の(笑)、抹茶ケーキ。まあいいではありませんか。抹茶の緑色がとても雰囲気にマッチしていますので。
4 それでは堪能!
春の日差しが強いテーブルに戻り、早速堪能してみます。
ディナーロールは普通ですが、ソーダブレッドは何か独特の風味です。少し変わっているというだけですが、なかなか美味です。その他、特にジャガイモとコーンビーフの煮物。やっぱりアイルランド料理はジャガイモですね(笑)。コーンビーフと言っても缶詰しか知りませんが、こちらは牛肉の塩漬けを用いた本格的なものでした。とても風味があっておいしいです。
サラダはこのとおり普通です・ハニーマスタードソースをかけていただきます。
こちらはビーフシチュー。アイルランド風のレシピの場合、ギネスビールを入れるというものもあるようですが、今回は普通の感じです。牛肉は沈んでいますが、米国産肉でしょう。脂身が少ないホロホロ肉でした。日本のルーを用いたものと違い、甘味は控え目で大人っぽい味でした。とても美味。
最後にケーキ。ちょっとピンボケですが、このとおり。抹茶ロールケーキは日本人も好む味。甘さはグッと控え目です。チョコブラウニーは、待ってました!と言わんばかりのアメリカンな甘さがガツンとくる味でした(笑)。
全体的な品数はさほど多くはありませんでしたが、大満足。これで大人1名15ドル。ううん・・・円安が進行し、ドルでは割安でも円に換算すると結構な額になりました。
5 ちょっと寄り道
毎度ながら、今日も「COVE BAR」を覗いてみます。ここは今も上級軍曹限定のバーで、とても重厚なつくりとのことです。
米海軍のマスコットといえばヤギ。誇らしげな看板デザインです。
入口からちょっとだけ中を・このとおり重厚なカウンター。分厚い板です。中では上級軍曹がおしゃべり中でした。とても良さげな雰囲気です。私は上級軍曹ではありませんので、入ることができるのはここまで。でも、一杯やってみたいですね。彼らのプライドと地位を象徴するようでした。
6 おわりに
冷えて澄んだ空気も、寒さが和らぐと少し霞んでしまうのは残念ですが、これからグングンと気温が上がっていくと思います。例年、桜の季節には基地開放行事が計画されますので、横須賀基地の情報をぜひネットで確認してみてください。