フェンスの向こうのアメリカ・グルメ探検

こんにちは!このブログでは、日本にあって日本ではない、不思議な在日米軍基地におけるアメリカンな食べ物を紹介したいと思います。

【横須賀基地】大人の夜・黒船ラウンジにてカクテルを

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1 はじめに

 横須賀基地の士官クラブ「Officer's Club(O'club)」は、少尉以上の階級の士官及びその同等の文官や、そのエスコートを受ける友人家族のみに開放された空間・・・なのですが、近年レストラン「Kosano Dining」は一般に開放(All Hands)されています。しかし、ここの「黒船ラウンジ」は前述のとおり。今日はここでゆっくりカクテルを堪能してみたいと思います。

2 店の様子

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 夜のO'club。日曜日はお昼にブランチをやっているほか、夜はレストランは閉店です。昔は日曜日のプライムリブが有名だったのですが・・・。

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 昭和16年にここを、時の皇太后陛下が訪れたようです。立派な石碑です。

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 ちっとブレブレですが、壁面にデカデカと書かれた文字。ここは米海軍大将アーレイ・バークの名前を冠したクラブ。コミッションド・オフィサーとは少尉以上の正規任官の士官。反対にノンコミッションド・オフィサーとは、下士官のことを指し、一般には水兵の上に立つ軍曹のことをいいます。

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 士官以外にも開放しているとはいえ、服装規定が出ていました。運動着のような服装やサンダルでの入店は厳禁です。通常はスマートカジュアル以上が求められます。

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 中に入ると、このとおり。分厚い絨毯敷きとまでは行きませんが、綺麗で高級感のあるつくりです。

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 もちろん壁には「海上自衛隊の父」とも呼ばれる、バーク大将の肖像画が。

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 米海軍の「アーレイ・バーク」級駆逐艦の模型。イージスシステムを搭載した多機能艦で、横須賀基地にも多数配備されています。

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 バーク大将ゆかりの品の数々。猛将で知られ、「31ノット・バーク」というあだ名を頂戴したほど。

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 バーク大将の言葉。意訳すると、「他の者の行動や信条の基礎となるように、導き、手本を与え、基準を示す者、それがリーダーである。」

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 見学はこのくらいで、いざラウンジへ。

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 ずらりと並んだお酒の数々。やや高目の高さのカウンター。これぞバーと言う雰囲気です。ビールもジョッキで楽しめますが、やはり「ミラー・ライト」など、アメリカ人好みの銘柄が。

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 ちょっとブレましたが(笑)。このとおり、テーブルは、横須賀配備艦それぞれにちなんだものになっています。

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 こちらは駆逐艦8隻?からなる第15駆逐艦隊(Destroyer Squadron 15)のテーブル。所属する士官の名前が一人一人彫られています。凝っていますね。

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 その横は艦番DDG-54「カーティス・ウィルバー」のもの。同様に所属する士官名が彫られています。どれくらいの頻度で更新するんでしょうか(笑)?

3 ではカクテルを

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 ということで、定番のジン・トニックを。だいたい一杯4ドル前後です。昔は・・・というと年がバレますが(笑)、平成の初め頃はもっと米軍基地内の物価が安かった。カクテルも1杯1ドル50セントくらいでした。米国のインフレが基地にも影響しているのでしょうか?ていうか、日本が経済発展していないだけなのかも。あまりお安いという感覚は昔ほどありません。しかし、この独特の雰囲気はやはり特筆すべきものです。

 肝心のお味は・・・とても丁寧につくってくださり、おいしゅうございました。やはり、しっかりしたバーのカクテルはおいしいです。

4 おわりに

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 おまけですが、ビリヤード台も。米軍の場合は、必ずしもスティックで玉突きというだけではないゲームもあります。手で球を動かすCrudというやつです。主に戦闘機乗りの間で有名みたいです。

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 こちらは、空母乗組員のもの。エア・デパートメントということで、艦艇部門ではなく、航空部門。それぞれに海軍飛行士(Naval Aviator)のウイング記章や名前が入ったビア・マグです。

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 その中のShooterとは、カタパルト士官のこと。飛行隊所属ではない飛行士の配置ですが、黄色のジャージを着てオーバーな身振り手振りで発艦を取り仕切る、あの有名な仕事です。でも・・・彼らって空母がデプロイメント(航海)を終えて半年間の修理期間中はどこで何をやっているのでしょうか?ここにビア・マグがあるということは横須賀基地にいらっしゃるのでしょうけど。ここでお会いしたら是非お話を聞いてみたいものです。