フェンスの向こうのアメリカ・グルメ探検

こんにちは!このブログでは、日本にあって日本ではない、不思議な在日米軍基地におけるアメリカンな食べ物を紹介したいと思います。

【横須賀基地】CPO Club(先任クラブ)でランチを堪能

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1 はじめに

 海軍においてChief Petty Officer(CPO)は単なる下士官以上の存在です。水兵としてキャリアをスタートさせ、現場一筋で叩き上げ、難関を突破してたどり着く階級が「チーフ」と呼ばれるE-7~E-9までの階級。特に艦艇勤務の場合、艦内の各種作業・操作を行うのは海軍兵であり、その監督指導にあたるのがCPOである兵曹の役割。つまり、実質的に艦を切り盛りするのがCPOなのです。このため、CPOは独自のクラブを持っており、水兵や士官は原則入れないことになっています。現在はやや緩和されたようで、レストランは全員が(All Hands)利用可能とされています。

2 内部の様子

 建物自体は戦前に帝国海軍が建てたものをリノベーションしているそうです。入って右にはクラブダイニング、左にはチーフ専用のCove Barがあります。ちょっと覗かせてもらいましたが、大変に高級感のある重厚な造りの木製バーカウンターが設置されており、チーフの品格を表しているようです。

3 いざダイニングへ

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この日はニューオーリンズ等で有名なマルディグラにちなんだテーマランチの日。入り口にはデコレーションが飾られています。

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内部はこのとおり、なかなか高級感のある造りになっています。

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この日の食事はバフェ方式で、南部料理がふるまわれていました。チキンや豆の煮物、典型的なケイジャン料理ですね。この他に、サラダがひとおおり、パンとスープ、デザートにドリンクバーが併設されています。

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たまたまテーブルクロスがありませんが、通常はあります(笑)。ガンボスープは格別のおいしさ!色々なスパイスが紡ぎだすハーモニーが最高です。メインのチキンに豆料理の付け合わせ、意外とヘルシーなのが南部料理です。料理人は日本人が多いようですが、レシピを忠実に守っているからでしょうか、まさに本場の味でした。

4 おわりに

 大きな空母とかでは、やっぱりチーフ用の専用食堂があります。やはり海軍はチーフを大事にするのだなと思います。味の面も、横須賀基地にある3つのクラブ(O'club, CPO Club, Club Alliance)の中でも一番だという声を聞きます。一応、広告にはOpen to All Handsとは謳っているものの、やはりここは選ばれし叩き上げの兵曹が、悠然と過ごすためのクラブなんだろうな~と思いました。